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30年放置していたMontblancの万年筆二本にインクを吸入してみる

 今からもう30年くらい前、東京藝術大学に入学した年に、母の友人の方から入学祝いとしてモンブランの万年筆をいただきました。その時は万年筆の使い方が分からなくて、ほとんど触らずに放置してしまいました。

 僕はその当時文房具屋でバイトをしていたので、万年筆のインクの吸入の仕方が分からないというのは今にして思えば非常に恥ずかしい事です。漫然とレジ打ちや品出しをしているだけで、自分が扱っている商品の事を全く勉強していませんでした。というか、知識を持っておかなければ、という発想もなかったです。文房具自体は好きで、バイト代は学費と本と文房具に消えていく日々だったのですが、万年筆は当時の自分としては、高価で自分には縁のないもの、という感じでした。

 まあ、そんなこんなで最近、突然文房具に対する興味が再燃して、そういえば……と突然思い出してペン入れを漁っていたら、出てきました。

 吸入機にインクを入れた跡があって、30年前に一度インクを入れた記憶がうっすらと蘇ってきました。バイト先の文具屋でインクを入れてもらったんだっけか……?

 当時は書き味なんてよく分からなくて、そのままインクをガチガチに固まらせて放置してしまいましたが、ぬるま湯につけて、なんとか復旧させました。

 書いてみると、滑るような書きごこちで素晴らしいです。僕は細字が好きなので、使いどころが難しいですが、活用したいです。

サイズ的にはこのモデルかなと思うのですが、流石にここまで高価なものではないと思います……。

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